ぶちゃけてぃです。
確変65%上限の内規が撤廃されることが確定しました。
今までは再現できなかった、80%継続のST機や確変機が開発可能になるということで、ゲーム性の幅が広がることは確実です。
ただ、総量規制や保通協試験、他の内規や規則などで射幸性は抑制されているので、実際にどのようなスペックが実現できるのか、興味のある方も多いと思います。
そこで今日は、現市場でスペック面の評価がもっとも高い機種である『真・北斗無双』のスペックを、新規則で再現した場合にどうなるのかを記事にしようと思います。
確変65%規制の撤廃で作れるスペックとは?
真・北斗無双スペック
まず、現在ホールに設置されている真・北斗無双のスペックです。
低確率 | 1/319.7 |
高確率 | 1/81.2 |
確変突入率 | 初回50% ⇒ 確変中100% (V-STタイプ) |
ST回数 | 130回 |
ST継続率 | 約80% |
時短回数 | 100回 |
時短大当たり期待度 | 約26.9% |
ヘソ賞球 | 3個 |
低ベース | 約22程度 |
RUSH中の大当たり1回の平均時間 | 約6~7分 |
特図1 | |||
大当たり種別 | 割合 | 払い出し出玉 | 移行先 |
6R確変大当たり | 50% | 900個 | ST130回 |
6R通常大当たり | 50% | 900個 | 時短100回 |
特図2 | |||
大当たり種別 | 割合 | 払い出し出玉 | 移行先 |
16R確変大当たり | 51% | 2400個 | ST130回 |
8R確変大当たり | 7% | 1200個 | ST130回 |
4R確変大当たり | 42% | 600個 | ST130回 |
新規則に対応すると・・・
このスペックを新規則に対応させていきます。
①大当たり最大ラウンド10R:
まず、新規則では大当たりの最大ラウンドが10Rになります。
特図2の
- 16R大当たり:2400個:51% が、
- 10R大当たり:1500個:51%
になります。
この影響で、特図2(RUSH中)の平均大当たり出玉が、1560個から1101個に減ります。
仮に10連したとして、単純計算で4000個ほどの減ということになります。
この分を出率換算すると、15%程度の減でしょうか。
では、この分を他にそのまま回せるかというと、残念ながらそうはなりません。
②ヘソ賞球4個&低ベース対応:
真・北斗無双はヘソ賞球が3個で、低ベースも22程度で計算されています。
ただ、現在は
- ヘソ賞球4個
- 低ベース30以上
が必要です。
さらにここで問題になるのが、新規則の保通協の実射試験です。
試験の基準は以下の表のとおりですが、ここで問題になるのが短時間(1時間)、中時間(4時間)での出玉率の下限です。
旧規則 | 新規則 | |
短時間試験 出玉率下限 | 下限なし | 34%以上 |
短時間試験 出玉率上限 | 300%まで | 220%まで |
中時間試験 出玉率下限 | なし | 41%以上 |
中時間試験 出玉率上限 | なし | 150%まで |
長時間試験 出玉率下限 | 51%以上 | 51%以上 |
長時間試験 出玉率上限 | 200%まで | 133%まで |
出玉率の下限値を実射試験で越えなければ不適合になりますが、これは1回も大当たりしなかった場合でも満たす必要があります。
ミドルタイプの機械で1時間遊技して大当たりしないことは普通にありますので、最低でも短時間試験の出玉率の下限である34%以上の払い出しは担保しないと、まず適合は望めません。
1000回転以上のハマリをした場合は、4時間大当たり無しも充分に考えられますので、適合率を考えるなら、低ベースを
- 最低でも35程度
で設計しておく必要があります。
最近のミドルタイプの新規則機の適合状況を見ていると、35でも足りないかもしれませんが、とりあえずこの記事では低ベースを35にすることにします。
真・北斗無双で22程度だった低ベースを35にして設計すると、それだけで出率は10%程度上がります。
よって、①で最大大当たり出玉を減らした分の浮いた出率、約15%の大半は、この対応で消えてしまうことになります。
③実射試験対策で、RUSH中のスピードを落とす:
真・北斗無双では、RUSH中に1回の大当たりを消化するのに必要な平均時間(大当たりラウンド消化+RUSH中81変動消化)は、約6~7分程度です。
平均出玉が約1560個なので、平均の時速は14000個程度でしょうか。
この性能だと、実射試験では、短時間・中時間・長時間の出玉率上限をほぼ確実に超えます。
特に厳しいのは短時間・中時間でしょう。
現在、ミドルタイプの新規則機は不適合率が極めて高いですが、不適合理由の大半は、短時間・中時間での上限オーバーです。
それくらい、新規則の実射試験の基準は厳しいです。
結論から言うと、新規則の実射試験をクリアするためには、スピードを1/2くらいに落とす必要があります。
1回の大当たりを消化するのに必要な平均時間を、約12分~14分にするということです。
これを実現する方法はいろいろありますが、スペック表の数字の中で実現するには、
- 高確率とST回数を倍にする
のが一番手っ取り早いので、今回はこれで対応することにします。
④特図2のラウンド振り分けを良くする:
ここまでスペックを辛くする話ばかりでしたが、さすがに16R大当たりを10R大当たりにした分で、少しは他の部分の性能を良くすることができます。
比較としてわかりやすいので、特図2の10R大当たり比率を上げたいと思います。
真・北斗無双は、
- 16R(51%):8R(7%):4R(42%)
でしたが、これを
- 10R(70%):8R(7%):4R(23%)
くらいまで引き上げることにします。
以上で調整は終了になります。
では、どのようなスペックになったのか、確認してみましょう。
真・北斗無双新規則ver
低確率 | 1/319.7 |
高確率 | 1/162.4 |
確変突入率 | 初回50% ⇒ 確変中100% (V-STタイプ) |
ST回数 | 260回 |
ST継続率 | 約80% |
時短回数 | 100回 |
時短大当たり期待度 | 約26.9% |
ヘソ賞球 | 4個 |
低ベース | 約35程度 |
RUSH中の大当たり1回の平均時間 | 約12~14分 |
特図1 | |||
大当たり種別 | 割合 | 払い出し出玉 | 移行先 |
6R確変大当たり | 50% | 900個 | ST260回 |
6R通常大当たり | 50% | 900個 | 時短100回 |
特図2 | |||
大当たり種別 | 割合 | 払い出し出玉 | 移行先 |
10R確変大当たり | 70% | 1500個 | ST260回 |
8R確変大当たり | 7% | 1200個 | ST260回 |
4R確変大当たり | 23% | 600個 | ST260回 |
RUSHの性能としては、
■真・北斗無双
継続率:約80%
平均大当たり出玉:1560個
1回の大当たりの平均消化時間:約6~7分
■新規則ver
継続率:約80%
平均大当たり出玉:約1272個
1回の大当たりの平均消化時間:約12~14分
このような形になります。
ざっくり計算ですので、ずれがある可能性もありますので、大枠のイメージとして見ておいてください。
新規則で射幸性自体が抑制されていますので、当然、出玉性能は落ちることになりますが、ゲーム性として考えると、現行の北斗無双とそれほど変わらない感覚で遊べるものが出来る可能性はあると思います。
ただ、このシミュレーションは、
- 設定は考えていない。(設定なしの想定)
- 割と甘目に見積もっている。(・・・と思う)
です。
設定をつけることになると、より実射試験が厳しくなりますので(最低設定と最高設定それぞれで試験を行い両方がクリアしないと適合にならない)、全体的にさらに厳しいスペックにしないといけない可能性がかなり高いです。
現状、ミドルタイプの新規則機が、どの程度の性能なら適合するのかがまだ見えてきていませんので、今後まだまだ状況が変わる可能性はありますが、
- あくまで現時点での一個人の予想
ということで、ご覧いただければ幸いです。
本日の記事は以上になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ダンバイン(甘)を再現した記事はこちら!
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