¥JOYです。
最近、ゲーム業界への入口としてデバッガーになることが良いという記事が話題になっています。
ゲーム業界へのハードルを下げて入口を広くするために記事を書きました。意外と知られていませんが事実(盲点)です。
全文無料公開記事です。
【週刊少年松山洋】第155号『ゲーム会社に入社する最も近い入口』|松山 洋 @PIROSHI_CC2|note(ノート) https://t.co/kBzoHqJw2X
— 松山洋@サイバーコネクトツー (@PIROSHI_CC2) 2019年3月17日
“ゲーム会社に入社するのに最も近い入口は何か?”
ズバリそれは『QA』です。全てのゲーム会社に『QA』部署が存在するわけではありませんが、だいたいあります。(もちろんサイバーコネクトツーにも)
『QA(クオリティアシュアランス)=品質保証』なんて聞くと物々しく感じるかもしれませんが、平たく言うと要するに“デバッグ”です。開発中のゲームソフトをプレイして不具合を発見してレポートにまとめて報告する仕事です。
(略)
これから“ゲームプログラマーになってゲーム会社に入りたい!”と思っている人、“3Dアーティストとして仕事していきたいけどまだ能力が足りない!”という人、“ゲームデザイナーとして企画職に就きたいと思っているけど実績が無くてなかなか認めてもらえない!”と思っている人、たくさんいるんじゃないですか?
そんな人には『QA』がオススメです。
まずはゲーム開発会社に潜入すること。
そしてそこで現場の雰囲気を学ぶこと。
『QA』のデバッガーとして、まずはアルバイトでも構わないので入社してしまいましょう。
デバッガーはその業務の都合上、色んな部署の人間と話をします。ゲームデザイナーともプログラマーともアーティストともサウンドとも。起きた“バグに対する具体的な報告義務”がありますので当然です。
そしてそのやりとりを経て“どの部署がどういう活躍をすることでゲームソフトがだんだんと形になって完成していくのかという一部始終を観察することが出来る”のです。
しかもアルバイトとして時給を貰いながら。
そうやって学びながら自身が進みたい方向(ゲームデザイナー・プログラマー・アーティスト)の勉強を続ければ良いのです。
松山さんのコラム。本当にそうだと思う。自分はスクウェアのデバッガーをやって、『ベイグラントストーリー』の開発の手伝いとかもやって。その頃学んだゲーム業界の知識は今でも役立ちます。
編集、ライターも同じ。バイトでも何でも内部に入るのが、ステップアップの近道。 https://t.co/h20RFnvG9a
— 世界三大三代川@ファミ通 (@tad_miyo) 2019年3月17日
私も20年前は夜は大学通いながら昼にデバッカーから入りました。当時もQAアルバイト募集はいくらでもありましたし、小さい会社だと、すぐにデバッカーからデーターワーカーや販促物発送やHP作りの雑用やら、、、そうしているうちに、いつのまにかプランナーに。 https://t.co/aaEZUngEmv
— 吉室(ゲーム作ってます) (@yoshimu_yoga) 2019年3月17日
実はこれ、パチンコ開発でも全く同じことが言えます。
最近はパチンコ機種も昔よりはるかに複雑になっていて、デバッグにかかる工数はかなりのものになっています。
デバッグは様々な手法で行われますが、結局、最後は「実射して目視による確認」になります。
要は、マンパワーが必要なわけですね。
どのメーカーでも社内の検査関連の部署で、開発機種のデバッグ人員を社員として確保するなんてことはしませんから、デバッグ専門の会社に業務を依頼します。
有名どころだと、
- デジタルハーツ
- ポールトゥウィン
あたりですね。
これらの会社からメーカー開発社内の試打室に人員を派遣してもらったり、デバッグ会社が運用するデバッグルームに実機を持ち込んだりして検査をしてもらうわけですが、実際、これらの会社からメーカー開発への引き抜きは割と多く行われています。
記事でも書かれていますが、バグ内容を報告する対象は、その機種の開発者である、
- ディレクター・プランナーなどの企画職
- プログラマー
がほとんどですので、当然、それらの立場の人間との接点は多くなります。
要は、「自分の能力や人柄、ポテンシャル」を開発現場の人間に直接アピールできる機会が多いわけで、それをきっかけに社員登用ということも当然、起こりえるわけです。
もちろん、正規のルートで採用されればそれに越したことはないのですが、
- メーカーの開発者(企画系かプログラマー)になりたい
という人で、
- 採用面接に通らなかった
- そもそも採用募集がない
という人がいれば、大手デバッグ会社にデバッガーのバイトとして入社してみるとか、メーカーが直接デバッガーのバイト募集をしていればそれに応募してみるというのは、「本当に」「意外と」可能性があるやり方になりますので、興味がある人は試してみても良いかもしれません。