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ぶちゃけてぃ 考察

『漫画村』がついにアクセス不能に!? 開発者の視点から考えた、問題の本質と業界との関連性とは。

投稿日:

こんばんは。ぶちゃけてぃです。

数か月前から話題になっていた、違法海賊版漫画サイト「漫画村」

政府が介入してアクセスをブロックするというニュースも流れていましたが、昨日あたりから、アクセス不能状態になっているようで、ニュース等でも一斉に、「閉鎖」「死亡」などと報道しています。

 

 

海賊版関連のトピックとしては、10年ほど前に大問題になった、ゲームソフトコピー装置の「マジコン」以来となる大騒動になりましたが、娯楽系製品の企画開発を仕事にしている立場から、この件に関してはいろいろと考えさせられることがあったので、一個人の主観に過ぎませんが、思ったことを書いてみようと思います。

 

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漫画村問題に関して思うこと

漫画村は違法サイトであり、絶対に許してはいけないものである。これは大前提。

■漫画村などの海賊版サイトが原因で、出版業界がダメージを受けたというが、出版業界はもともと斜陽産業であり、今回の問題で一時的なダメージを多少は受けたのかもしれないが、問題の本質はそこではない。

■漫画村で漫画を読むということは、一生懸命、漫画を作っているクリエーター(漫画家)の権利を不当に侵害し、ダメージを与えるもので、日本の誇る文化である漫画を殺す行為だというような趣旨のことをよく耳にする。もちろん、漫画家の方が不快な想いはされていることは事実でしょうが、これも少し本質からずれている気がする。

■漫画村がやっているのは、「漫画の不法流通」であり、「漫画の製作行為」ではないので、直接的にバッティングするのは、クリエーター(漫画家)ではなく、同業である、「出版社」「本屋」である。

■「出版社」が必死になって漫画村を糾弾するのは、やっていることが完全に同じだから。つまり、自分たちの領域に土足で踏み込んできた新参者だからではないか。

■「出版社」が、伝統的にクリエーター(漫画家)に正当な対価を払っていないことは、そもそも問題になっている。連載が決定するまでは、無報酬で、身分の保証も何もないまま、何度でも企画、製作のやり直しをさせて、その中のほんの数%の人間が、連載を勝ち取ったとしても、1年や2年で連載打ち切りになる人間がほとんど。それくらいのレベルで連載終了した人間は、原稿費用や単行本の印税では、製作にかかる費用をペイできず、借金を抱えることもあるとか。

■企画開発に携わっている立場から考えると、これはとんでもなく都合のいいシステムに感じる。

インターンの学生たちから無料で企画を大量に集めて、商品化できるレベルのアイデアを出した人間にだけ、最低限の給料で派遣契約を行う。その中で、結果的に大ヒットしたアイデアを出した人間だけ、それに見合う給料で正社員契約を行う。ヒットしなかったアイデアを出した人間は、その時点で派遣切り。要はこんな感じ。

■クリエーター(漫画家)本人が、それに納得してやっているのだから問題ないといってしまえばそれまでだが、やっていることの本質は、「漫画村」も「出版社」もそんなに変わらないのではないか。

■つまり、クリエーター(漫画家)の立場を守り、生活を守り、日本が世界に誇る文化である「漫画」を今後も発展させるためには、漫画村問題で表面化した需要を生かすシステムを構築することが必要。海賊版サイトをつぶしても、それで漫画が売れるようになり、クリエーター(漫画家)に金銭的な還元がされるということは、まったくないと思う。

■漫画村問題でわかったことは、現在の「漫画」の立ち位置。

■漫画を、たとえば1冊500円とかのお金を払って読む人は減ってきているし、今後も減っていく。

すべての娯楽の無料化の流れは、絶対に止まらない。

ネットでいつでも気軽に無料で読めるなら、漫画を読みたい人は、ものすごい数の人がいる。

■極端な話、「漫画村」がクリエーター(漫画家)と正式に著作権契約を交わし、漫画のPV数に応じた正当な対価をクリエーター(漫画家)に還元すれば、クリエーターとユーザーは一番幸せになるシステムになる可能性があるのではないか。「出版社」や「本屋」は困るだろうが、インターネットの普及で、ビジネスの在り様は大きく変わっていっているし、今後も変わっていくので、これはしょうがないこととも言える。

■漫画村で漫画を読んでいた人たちは、「無料」でないと読まないのか。「1円」なら払うのか。「10円」なら払うのか。クラウドファンディングや投げ銭的なシステムならどうか。無料でも漫画自体は読める(ストーリーと絵を見ることはできる)が、たとえば、無料ならネームレベルで、有料で正規の原稿クオリティになるとかならどうなのか。

 

まあ、こんなことを色々と考えていました。

この問題は、漫画だけではなく、日本の娯楽産業のすべてに少なからずあてはまっている問題だと思っています。

アニメ業界なども、現場のクリエーターたちの労働環境の過酷さは問題になっていますよね。

思いのほか長くなったので、今日は一旦、ここまでにします。

次回は、この問題をパチンコ業界にあてはめた時に思うことを記事にしたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 



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