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アバックヨだ。
話題のゲームソフト、「ニンテンドーラボ」だが、現時点では販売状況は苦戦しているようだ。
【ゲームソフト販売本数ランキング TOP30】集計期間:2018年04月23日〜2018年04月29日 https://t.co/8BoDho37Kp
— ファミ通.com (@famitsu) 2018年5月2日
現時点で、
「バラエティキット」:累計11万本:消化率50%程度
「ロボットキット」 :累計3万本 :消化率30%程度
となっているようだ。
箱がデカいことも相まって、ゲーム販売店では在庫の置き場に困っているとの情報も多く見られる。
アンケートなどでも、8割近くの人間が「欲しくない」と回答しているという記事もあり、今後の売れ行きにも不安が残る出だしとなっている。
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ニンテンドーラボの状況を見て思うこと
この「ニンテンドーラボ」。
確かにすごい商品だとは思うのだが、正直、自分が欲しいかと言われると、俺も「欲しくない」と回答する。
その理由は、一言でいうと「面倒くさそう」ということになるのだが、この結果を見て、いくつかパチンコ開発にも関係しそうなことを考えたので、記事にしてみようと思う。
①娯楽の単純化は止まらない
ニンテンドーラボの最大の苦戦の理由はこれだと思う。
俺が「欲しくない」理由もこれだ。
要は、「面倒くさい」のだ。
子供の知育目的ならともかく、大人が余暇を楽しむものとしては、ハードルが高すぎる。
「ものをつくる」ということを、単純に娯楽として楽しめるような人間は、現代社会においてはかなり少ないだろう。
スマホコンテンツがその最たるものだが、
- 「いつでも始められて」
- 「いつでも終われて」
- 「無料で」
- 「難しいことはなにもなく」
- 「気持ちよくなれるもの」
今、求められている娯楽とはこういうものだろう。
パチンコの開発にもこれは非常に重要な要素だと思う。
上3つは、パチンコの場合、根本的に無理なものばかりなので、下2つ、
- 「難しいことはなにもなく」
- 「気持ちよくなれるもの」
これを、極限まで追求できるかどうかが、今後のパチンコ開発では重要になってくると思う。
この記事でも書いたが、
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パチンコ店ほど、中に何があるのか分からない店もない! こうすれば、もう少し入りやすくなる?
アバックヨだ。 携帯キャリア3社が協力して提供開始する新サービス「+メッセージ」。 【対LINE 携帯3社が新サービス】NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクは共同の新サービス「+メッセー ...
とにかくパチンコは「難しい」。
初心者にとって、とてつもなくハードルが高い。
要素てんこ盛りの最近の機種は特にそうだろう。
いかに「遊びのハードルを下げた(ように感じられる)機械を開発できるか」が、今後の機種開発において1つの重要な要素になってくると思う。
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②開発者が「すげー!」ってなるものはダメだ
ニンテンドーラボに関しては、以前、¥JOYが記事にしていた。
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ニンテンドーラボ発売開始! 開発者目線から、一番「すげー!」と思ったことは!?
こんばんは。¥JOYです。 任天堂Switchのニューソフト、「ニンテンドーラボ」がいよいよ発売になりましたね! 段ボールを組み立てるということ。「つくる」「あそぶ」「わかる」というコンセプト。 発表 ...
これが正にそうなのだが、開発者が「すげー!」と思うものと、ユーザーが「すげー!」と思うものは、似て非なるものであることが多い。
パチンコでもゲームでも漫画でも、ユーザーが「なんでこんな風に作ったんだ!」と思うものがリリースされることがよくあると思うが、それの原因の1つがここにある。
これはクリエーター側の人間に永遠につきまとう「開発病」とも言うべきもので、これの治療法を見つけるのは容易なことではないのだが、元開発者で、今は他の職種にいるものとして思うのは、要は、
- 難しく考えすぎる
- 崇高に考えすぎる
この2つが原因なんだろうと思う。
①でも書いたが、ユーザーは、遊びに難しいことなど一切求めていない。
単純に、わかりやすく、気持ちよくさせてくれればそれでいいのだ。
開発側にいると、そこに必要以上に「理屈」や「理念」をつけようとするから失敗する。
本来、娯楽商品の企画なんて、肩の力を抜いて、自分たちが面白いと感じるものを作ればそれでいい。
パチンコは特に、中心部分に「射幸性」というゲーム性が最初から存在しているのだから、余計にそうだろう。
そして、その「面白さ」が「1人だけが感じるものなのか」「多数が感じるものなのか」という部分だけを、組織としてジャッジすればいい。
そういった開発ができるよう、「組織=上の人」がリーダーシップをとって変えていければ良いのだが、それが出来る企業はなかなか存在しない。
上になるほど、「かっこつけ」て「理屈」や「理念」を語りだす輩が多いからな。
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まとめ
最後は、昔を思い出して少し毒づいてしまったが、ニンテンドーラボの結果を見て、こんなことを考えてみた。
「ニンテンドーラボ」に関しては、そもそも目指しているところが違う可能性もあるので、今後、新たな展開を発信してくる可能性もある。
「遊びの提供」という点に関しては、任天堂は世界最強レベルの企業だと思うので、今後の仕掛けにも注目をしていきたい。