鳥居ちゃんです。
GW中を含む先々週から先週までのパチンコ稼働を振り返ります。
2019年4月第4週・5月第1週のパチンコ稼働
史上初の10連休となったGWが終了しました。
GW中の全体的な稼働状況としては、昨年度とほぼ同等で、各店の土日レベルの稼働という店が多かったと思います。
通常なら平日になる5/1・5/2も休日だったことから、期間内の稼働や売上のトータルで見れば昨年度を上回った店がほとんどでしょう。
そんな中、4月下旬導入の新機種の結果はどうだったのか、見ていきたいと思います。
新台導入されたのは、
- ぱちんこGANTZ2
- スーパー海物語INJAPAN2
- ぱちんこ冬のソナタ(甘)
- スーパー戦隊
- 不二子2(ライトミドル)
- 七つの大罪(ライトミドル)
です。
初期稼働
初期稼働トップは『GANTZ2』
ただ、数字としては決して良い数字ではなく、今年の新機種の中でも低い部類の数字になります。
前作の高稼働や特徴をうまく再現したスペックなどから期待度は高かったですが、蓋を開けてみればそれほどの強い集客力は発揮できなかったという感じです。
超GANTZボーナスの性能に特化したが故の、それ以外の部分のスペックバランスの悪さや、前作からの変化感が少ない演出などの影響で、お客様の見切りが早い印象は否めないですね。
初期稼働2番手は『スーパー海物語INJAPAN2』
こちらも、ナンバリングタイトルの完全新機種の海シリーズとしてはかなり厳しい初動の数字となりました。
海シリーズは初動の数字よりも維持率の方が重要ですが、とはいえ、導入台数的にも従来の海シリーズよりかなり抑えめの台数でのこの数字は、厳しい結果なのは間違いありません。
後述しますが稼働維持率もかなり悪いですしね・・・
続いて『スーパー戦隊』『七つの大罪(ライトミドル)』がほぼ同程度の稼働状況。
初動としてはこちらもかなり低めの数字ですね。
スペック替え機の七つの大罪はまあこれくらいでしょうが、スーパー戦隊は完全新台でのこの数字はなかなか厳しいです。
最後に『ぱちんこ冬のソナタ(甘)』『不二子2(ライトミドル)』
この2機種はともにスペック替え機ですので初動にそれほど期待できるタイプではないですが、冬のソナタ(甘)はベース機の高稼働からかなりホール側の期待度が高かったことを考えると、厳しい結果であったと言えるでしょう。
総じて4月下旬の新機種は、大型コンテンツの続編機や高稼働機種の甘デジなどで期待度が高いラインナップだったものの、初動という点では全機種厳しいスタートであったと言えると思います。
稼働維持率
全機種、初動がそれほど高くなったことも影響して、GW中盤くらいまではどの機種も稼働維持率は比較的高めで推移しました。
そんな中、稼働維持率が明らかに低かったのが『スーパー海物語INJAPAN2』
導入から1週間しか経過していないGW中の稼働で、既に『大海4』『沖縄4』といった各店の定番主力機の海より稼働は低い状況で、ちょっとどうにもなりそうにないという感じです。
初週から低貸に導入している分はさすがに高稼働しているので、そっち方面での使い方を模索していくしかないでしょう。
この結果(4円での使用は悲観的で低貸への早期移行前提)は事前に予想済みのホールも多かったかと思いますが、やがて来る入替のことを考えるといろいろと不安になる結果ではありますね。
他の機種は維持率はそれほど悪くなかったとはいえ、それはあくまで初動の数字が良くなかったからで、稼働自体は厳しい状況です。
『GANTZ2』もGW後半では、定番主力機である真北斗無双と数字的に変わらないレベルの稼働。
『スーパー戦隊』『七つの大罪』なども、4月上旬導入機種の『ゴッドイーター』『ターミネーター2』と変わらないレベルの稼働状況で、「最新機種」として集客のトップに立って牽引できた機種は皆無だったというのが4月下旬導入機種の結果となりました。
GANTZ2、JAPAN2の共通点
高稼働した初代の続編機ということでGW中の集客の中心になることを期待された『GANTZ2』と『JAPAN2』ですが、両機種ともお客様からの支持は得られなかったというのが現状です。
理由はいろいろとあるでしょうが、個人的に大きな要因の1つと感じているのが、両機種の
- 演出・ゲーム性の変わり映えの無さ
です。
『GANTZ2』『JAPAN2』ともに、前作からの変更点が少なく、
- 前作に対して演出を多少盛った
程度でしかないという点が共通しています。
そういう意味では両機種ともに、「2」というよりは「1.5」程度というか、
- 新規の続編機というよりバージョンアップ版レベル
であり、その変化感の無さがお客様離れの早さに繋がっているように感じます。
新規則機は、どこまでいっても前作と比較すればスペック性能はダウンしているわけで、それで演出やゲーム性にさほどの変化がなければ、やはりお客様の飽きは早いです。
慶次漆黒や冬のソナタRememberといった、ゲーム性完全踏襲型の機種が昨年度の稼働トップだったのは、スペック面での優位性があったり、前作からのスパンが長くハード面の進化だけで新規性を感じられたからだということを再認識しましたね。
変えると失敗すると言われる海シリーズですら、結果を出し続けている大海や沖縄シリーズは、ナンバリングが進むたびに、モードを1つ増やしたり、バイブのゲーム性を採り入れたりとわかりやすい新規要素を付加していますし、やはりそういった要素は必要ということでしょう。
最近はメーカー様各社も、旧規則での駆け込み申請だったり業績悪化の影響で、悪い意味での「雑さ」が目立つ機種が増えてきているので、今後の新機種選定時には、そういった点もよりしっかりと意識して見ていかないといけないなと感じました。
(余談ですが「RE:ゼロ」の高稼働はこういった面での出来の良さも少なからず影響していると思います。需給バランスやスペック面ばかりが取り上げられがちですが、完全新規版権で演出もきっちり作られています。大都様のスロットはそのあたり、他社機より頭1つ抜けている印象はありますね)
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