アバックヨだ。
P新鬼武者 超・蒼剣のスペック情報が出ているな。
初めての新規則機319タイプの新機種になりそうだが、設定はやはり「無し」
設定付きの319タイプは軒並み申請を通ってこないので、現実的に考えると、
- 設定なし
- 設定をつけて極端に出玉性能を落とす
の2択になるのが現状なので、設定なしという判断は致し方がないところか。
さっそく詳細を見てみよう。
※11/21 リアルボーダーライン追記
P新鬼武者 超・蒼剣 スペック詳細
低確率 | 1/319.7 |
高確率 | 1/61.0 |
確変割合 | 60% |
上アタッカー性能 | 15個賞球×10カウント |
下アタッカー性能 | 13個賞球×8カウント |
タイプ | 次回まで確変タイプ 小当たりRUSH |
小当たりRUSH性能 | 約24個/1回転 |
特図1 | ||||
ラウンド | 割合 | 払い出し出玉 | 電サポ回数 | 大当たり期待度 |
4R確変A | 50% | 416個 | 0回(小当たりRUSH) | 100% |
4R確変B | 10% | 416個 | 100回(101回転目から小当たりRUSH) | 100% |
4R通常A | 30% | 416個 | 80回 | 約22.2% |
4R通常B | 5% | 416個 | 60回 | 約17.1% |
4R通常C | 5% | 416個 | 40回 | 約11.8% |
特図2 | ||||
ラウンド | 割合 | 払い出し出玉 | 電サポ回数 | 大当たり期待度 |
10R確変 | 50% | 1500個 | 0回(小当たりRUSH) | 100% |
4R確変 | 5% | 416個 | 0回(小当たりRUSH) | 100% |
2R確変 | 5% | 0個 | 100回(101回転目から小当たりRUSH) | 100% |
2R通常A | 8% | 0個 | 80回 | 約22.2% |
2R通常B | 8% | 0個 | 60回 | 約17.1% |
2R通常C | 9% | 0個 | 40回 | 約11.8% |
2R通常D | 15% | 0個 | 20回 | 約6.0% |
リアルボーダーライン
リアルボーダーラインとは
計算上の数字ではなく、ホールでの営業データを基に算出した「リアルな」ボーダーライン。
ホールでの平均的な使用状況における、出玉率100%になる千円スタートのことなので、いわゆる「等価ボーダー」と同じ意味になる。
リアルボーダーライン : 21.0回 / 1000円
このようなスペックとなる。
特徴をまとめると、
- 初回大当たり時の出玉は416個で固定。
- 初回大当たり時の60%で確変突入。
- うち、50%は小当たりRUSH突入。
- 1回の小当たりRUSHの出玉期待値は、61×24=約1464個の払い出し出玉。
- RUSH中の50%で最大出玉である10R1500個大当たり+小当たりRUSH。
- RUSH中の45%は出玉無し大当たり。
こんなところだ。
新規則なので仕方がないのだが、かなり厳しそうなスペックという印象を受ける。
出玉性能をわかりやすく見るために、旧規則で同じ319・小当たりRUSHのウルトラセブン2と比較してみよう。
P新鬼武者とウルトラセブン2の比較
初回大当たり時出玉性能比較
■初回大当たり時平均出玉(小当たりRUSH分込み)
- 新鬼武者 : 約1200個
- ウルトラセブン2 : 約990個
■初回大当たり時に電サポ中に次回大当たりする割合(2連する割合)
- 新鬼武者 : 約63.1%
- ウルトラセブン2 : 約74.4%
右打ち中出玉性能比較
■右打ち中大当たり時平均出玉(小当たりRUSH分込み)
- 新鬼武者 : 約1550個
- ウルトラセブン2 : 約1625個
■右打ち中合算継続率
- 新鬼武者 : 約64.2%
- ウルトラセブン2 : 約71.0%
このような結果となる。
新鬼武者は、小当たりRUSHの性能が高く、且つ大当たり時の50%強で小当たりRUSHに突入するので、1回の大当たり時の平均獲得出玉は高めだ。
初回大当たり時の平均出玉はセブン2より上。
ただ、それ以外の点ではすべてウルトラセブン2に劣る数値になる。
とはいえ、これは規則が異なるので仕方のないところ。
感想としては、新規則のミドルタイプとしては、かなり頑張った方だとは思う。
右打ち中の大当たりの50%を占める10R確変+小当たりRUSH(平均獲得約1464個)は、新規則の1回の大当たりで獲得できる平均期待出玉のMAX値。
小当たりRUSHも平均獲得出玉を1500個以下にする必要があるので、これ以上の性能は規則上、絶対に不可能になっている。(これ以上やれるのは、ゴチ装置的なその他入賞口への入賞で底上げするくらい)
1回の大当たりで平均3000個近い払い出しになるので、この当たりを連荘させることができれば、それなりの差玉を出すことは可能だろう。
懸念があるとすれば、今年販売された小当たりRUSHタイプの機種で、メーカー発表された小当たりRUSHの出玉性能を実際に満たしていた機種が皆無である点。
ほぼすべての台が実際の性能は発表値を下回っているので、そのあたりがどうなのかは今後の情報を待ちたいところだ。
PVが公開!
まとめ
新規則ミドルとしては、考えうる最上の形の1つと言っていいスペックには仕上がっている。
ただ、それでも旧規則機の同タイプと比較すると、かなり出玉性能的に劣ることは事実だ。
設定という旧規則にはない魅力があるなら良いが、現状、新規則319タイプにそれを望むのは難しい。
こうなってくると、まだ旧規則での販売機種も残っており、市場の設置機種も圧倒的に旧規則機の今の状況では、なかなか判断が難しい機種だと言わざるを得ない。
市場に導入されたときにどのような反応をユーザーがするのか、来年以降の新規則機時代を占う最初の機種だと言えるので、今後の情報を楽しみに待ちたい!