ぶちゃけてぃです。
今日は、パチンコメーカー就職シリーズの3回目をお届けします。
前回は、「パチンコメーカーの将来性は?」というテーマで、斜陽産業であるパチンコ業界の実態について記事にしました。
1回目、2回目の記事はこちら。
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パチンコメーカー就職① 『パチンコメーカーは就職先としてどうなのか』を書くことにした理由
こんばんは。ぶちゃけてぃです。 明日から新年度が始まります。企業によっては、新卒採用された社員が入社してくることでしょう。 同時に、来年度の就職活動も本格化していく時期だと思います。(最近の就活事情を ...
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パチンコメーカー就職② 『パチンコメーカーに将来性はありますか?』前編
こんばんは。ぶちゃけてぃです。 今日は、パチンコメーカー就職シリーズ②ということで、業界の将来性に関して記事にしたいと思います。 パチンコメーカー就職シリーズ② パチンコメーカーに将来性 ...
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パチンコメーカー就職② 『パチンコメーカーに将来性はありますか?』後編
こんばんは。ぶちゃけてぃです。 今日は、昨日の記事、パチンコメーカー就職シリーズ②の後編を書きたいと思います。 昨日の記事では、 パチンコ業界は斜陽産業である 市場規模の縮小がどこまで続くのかは、現段 ...
今日は、2回目の内容を受けて、「パチンコメーカーの経営状態」について記事にしたいと思います。
パチンコメーカー就職シリーズ③ パチンコメーカーの経営状況は?
パチンコ機の年間総販売台数は、ピーク時の2005年の約400万台から、2017年度は約140万台にまで下落しています。
年間総売り上げは、ピーク時が約8500億円。2017年度は約5000億円です。
この「5000億円」という数字が、現在のパチンコメーカーの市場規模になります。
売り上げの数字だけを見ると、この10年ほどで約40%減となっており、かなり苦しい経営状態が予想されますが、実際はどうでしょうか。
パチンコメーカーの数と倒産したメーカーの数
はじめに、パチンコメーカーの数を見てみます。
継続してパチンコ機を製造・販売していて、今後、採用活動をする可能性のある企業は以下のとおりとなります。
※()の中はセカンドブランド系
- 京楽 (OK!!)
- セガサミー
- SANKYO (ジェイビー・ビスティ)
- 三洋物産 (サンスリー)
- サンセイR&D
- 大一商会
- 大都技研
- 高尾
- 豊丸
- 七匠
- 西陣
- ニューギン (EXCITE)
- 藤商事
- 平和 (アムテックス・オリンピア)
- マルホン工業
- ユニバーサル (ミズホ・メーシー)
他にも極めて小規模のメーカーや、ほとんど新台をリリースしていないメーカーはありますが、おおよそこれくらいになります。
これに対し、元々は上記のメーカーと遜色ない規模で経営していたにも関わらず、この10年間で倒産や民事再生になったメーカーは以下のとおりです。
- 奥村遊機 : 2015年破産。
- マルホン工業 : 2015年民事再生申請。
- タイヨーエレック : 2011年にサミーの完全子会社になり、2017年にブランド消滅。
マルホン工業は、民事再生を申請した後、現在も経営は続けており、機種の開発製造も行っているため、上のリストにも含まれています。
ということで、完全にこの世から消滅したのは、奥村遊機とタイヨーエレックの2社になります。
このように、「40%減」という大きな規模で市場が衰退した割には、倒産した企業の数は多くはないというのが現状です。
このことから、
- パチンコメーカーは利益率が高く、市場規模が大幅に減少したにも関わらず、赤字になった企業の数は少ない。
- パチンコメーカーは財務状況がよく、企業体力があるため、なかなか倒産までにはいたらない。
ということがわかるかと思います。
ただ、現時点までで倒産にいたった企業が少ないからといって、かろうじて生き残っているだけで瀕死の状況ということでは意味がありません。
次に、現存しているメーカーの経営状況を見ていきます。
パチンコメーカー(上場企業)の経営状況に関して
パチンコメーカーは上場している企業の数が少ないです。
上記のリストの中で、上場している企業は、
- セガサミー
- SANKYO
- 藤商事
- 平和
- ユニバーサル
の5社になります。
まずは、この5社の経営状況を見ていきます。
この5社は上場企業ですので、各社のHP等で決算などの財務情報はすべて公開されていますので、細かい数字は各自で調べていただくとして、直近の2018年3月期の決算情報だけまとめてみます。
期間 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | |
セガサミー | H29年4/1~H30年3/31 | 約3200億円 | 約177億円 | 約145億円 |
SANKYO | 同上 | 約860億円 | 約101億円 | 約113億円 |
藤商事 | 同上 | 約523億円 | 約45億円 | 約42億円 |
平和 | 同上 | 約1320億円 | 約139億円 | 約131億円 |
ユニバーサル | H30年1/1~H30年3/31 | 約195億円 | △約43億円 | 約75億円 |
※ユニバーサルだけは、平成29年12月期より決算期が変更になった影響で、第1四半期決算となっています。
※ゲームやパチスロ等、パチンコ営業以外の数値も含めた決算です。
ユニバーサルは四半期決算なのでなんともいえませんが、他4社に関しては、市場規模がピーク時の約40%減となった昨年度においても、しっかりとした利益を上げていることがおわかりいただけると思います。
ただ、過去の数字を調べるとわかりますが、近年の売り上げや利益がピーク時に比べると減少しているのは確かで、四半期決算では赤字になったメーカーも存在しますので、市場規模縮小が経営に打撃を与えていることは間違いありません。
それでも「現時点では通期で赤字に転落しない」経営状況であるということが、パチンコメーカーの企業としての強さを表していると思います。
また、純資産や自己資本比率などの「企業体力」を示す数字を調べてみると、どの企業も非常に優秀な財務状況であることがわかりますので、これらのメーカーへの就職を考える人は、そのあたりの数字もしっかりと調べて、自分なりの考えを構築していただければと思います。
私個人の考えとしては、特に大手3社(セガサミー、SANKYO、平和)に関して言えば、日本でも有数の優良企業といって良いと考えています。
ここまでは、上場しているパチンコメーカーについて書いてきましたが、パチンコメーカーの多数を占める、非上場企業はどうでしょうか。
そちらは、後編として明日、アップしたいと思います。
今日の記事はここまでとなります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
1回目、2回目の記事はこちら。
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