¥JOYです。
2018年度のソシャゲの売上ランキングをまとめてみました。
2018年度ソシャゲ売上ランキング
1位 | モンスターストライク | 約1070億円 |
2位 | Fate/Grand Order | 約1050億円 |
3位 | パズル&ドラゴン | 約590億円 |
4位 | ドラゴンボールZドッカンバトル | 約560億円 |
5位 | 荒野行動 | 約440億円 |
6位 | LINEディズニーツムツム | 約400億円 |
7位 | グランブルーファンタジー | 約360億円 |
8位 | ポケモンGO | 約310億円 |
9位 | 実況パワフルプロ野球 | 約280億円 |
10位 | アイドルマスターシンデレラガールズ スターライト・ステージ | 約260億円 |
比較用として、2017年度のランキングがこちら。
1位 | モンスターストライク | 約1040億円 |
2位 | Fate/Grand Order | 約890億円 |
3位 | パズル&ドラゴン | 約470億円 |
4位 | LINEディズニーツムツム | 約300億円 |
5位 | ドラゴンボールZ ドッカンバトル | 約270億円 |
6位 | アイドルマスターシンデレラガールズ スターライト・ステージ | 約220億円 |
7位 | グランブルーファンタジー | 約200億円 |
8位 | 実況パワフルプロ野球 | 約170億円 |
9位 | 白猫プロジェクト | 約150億円 |
10位 | ポケモンGO | 約140億円 |
解説
1位は前年度と変わらずモンスターストライク。
というか、2015年・2016年も1位。
2014年も2位なので、リリース以来ずっとTOPに君臨していることになりますね。
(ちなみに2014年以前の1位はパズドラ)
2位のFGOが2018年上半期ランキングでは1位でしたが、しっかりまくってきましたね。
ただ、2017年度に比べると差が縮まってきていますので、2019年度はもしかすると順位が入れ替わる可能性はあるかもしれません。
TOP10を見ても、2017年度と顔ぶれが変わったのは、
- 白猫プロジェクトOUT ⇒ 荒野行動IN
のみ。
この傾向は近年変わっていませんので、いかにユーザーが同じゲームだけを遊び続けているかがよくわかります。
新規タイトルが不振で既存のタイトルばかりが遊ばれるのはパチンコ業界も同じですが、これは業界にかかわらず日本のエンターテインメントの特性でしょうね。
ガチャの回数で考えると・・・
ゲームによって多少の差はありますが、大体どのゲームもガチャ1回にかかる金額は300円前後です。
ということは、1位のモンストの場合、売上1000億円とすると、課金分だけで
- 約3億回
ガチャが回されているということになります。
売上の集計は1月度から10月度くらいまでなので、
- 1か月平均3000万回
- 1日平均100万回
ざっくり計算ですが、モンストだけに限ってもこれだけの回数、ガチャが回されていることになります。
すべてのソシャゲで考えると、平均1回300円のガチャを、
- 1日に1000万回
近く回されていることになるかもしれません。
とんでもない数字ですね・・・
当然、これに費やされる金額分は、他のエンターテインメントから奪われていることになりますので、パチンコ業界ももちろんですが、出版や映画、音楽、ソシャゲ以外のゲーム、アニメなどが、ソシャゲがこれほどの市場規模ではなかった10年前あたりと比較して規模縮小しているのも当然のことなのかもしれません。
ソシャゲ業界も苦しい
一方で、ソシャゲ業界も一時の右肩上がりの状況ではなく苦しい状況になりつつあります。
ランキングを見てわかるとおり、ヒットしているのは定番化されたタイトルのみで、新規タイトルは軒並み苦戦をしています。
ソシャゲをリリースしている主要企業24社のうち、75%にあたる18社が前年比で減収減益で、赤字企業も少なくありません。
好調なのは、任天堂やバンナム、コーエーといった、ソシャゲだけに依存していない、一部の超大手だけですね。
こうした状況も、パチンコ業界含め、最近のエンターテインメント業界すべてに共通している事象ですね。
結局どの業界も、導入期から成長期にかけて大ヒットしたコンテンツ・企業だけがずっと支持され続けて、それ以降、変化が乏しいのがお約束であり、問題点なわけです。
パチンコ業界も正にその状態ですが、ソシャゲなどの他業種で、その状況を打破するような変化が生じれば、それはパチンコ業界にとってもヒントになる可能性がありますので、こうした他業界の動向にも注目していきたいと思います。