アバックヨだ。
三洋の新機種、スーパー海物語INジャパン2のスペック情報が出ているな。
大海4以来となるナンバリングタイトルで、初の設定付きミドル。
今年最大の注目機種の1つであることは間違いないだろう。
さっそく詳細を見てみよう。
※リアルボーダーラインを追記(2019/4/26)
Pスーパー海物語INジャパン2 スペック・継続率・出玉詳細
設定LOW | 設定HIGH | |
低確率 | 1/299.2 | 1/276.5 |
高確率 | 1/59.9 | 1/55.3 |
確変割合 | 60% | |
時短回数 | 80回 | |
アタッカー性能 | 15個賞球×9カウント |
特図1・2共通 | |||
ラウンド | 割合 | 払い出し出玉 | 電サポ回数 |
10R確変 | 40% | 1350個 | 次回まで |
10R確変(RUB) | 2% | 1350個 | 次回まで |
5R確変(RUB) | 6% | 675個 | 次回まで |
2R確変(RUB) | 12% | 270個 | 次回まで |
10R通常 | 40% | 1350個 | 時短80回 |
設定ごとの継続率の差は以下のとおり。
低確率 | 高確率 | 合算継続率 | 時短80回継続率 | |
設定LOW | 1/299.2 | 1/59.9 | 約69.4% | 約23.5% |
設定HIGH | 1/276.5 | 1/55.3 | 約70.1% | 約25.2% |
リアルボーダーライン
リアルボーダーラインとは
計算上の数字ではなく、ホールでの営業データを基に算出した「リアルな」ボーダーライン。
ホールでの平均的な使用状況における、出玉率100%になる千円スタートのことなので、いわゆる「等価ボーダー」と同じ意味になる。
リアルボーダーライン : 20.9回 / 1000円
全国データでの平均大当り確率は約1/290で、このボーダーラインはその確率での数値。
これを各設定のボーダーラインに換算すると、
- 設定LOW : 21.4回
- 設定HIGH : 19.8回
になる。
全国データ的に設定HIGHはあまり望めない状況なので、基本的には設定LOWのボーダーを意識して立ち回るべきだろう。
解説
「3つのベスト」だそうです
設定必要?#海 pic.twitter.com/Uj46gGbasK— 太田(P業界人) (@FC6VuaPpZqcHigd) 2019年2月21日
スペック・盤面を見てわかる特徴は以下のとおり。
- 2段階設定搭載
- 時短が80回
- RUB(ランクアップボーナス)搭載
- 8個保留
- 大当たり出玉が規則上最大の15個×10C×10Rではなく、カウントが9C
- 高確率は想像していたよりは辛くない!?
とにかく、申請がまったく通らないと噂になっていたので、再申請をしていく中でバランスを調整していったであろうことは想像できる。
時短80回やカウント9Cはこの調整の結果の可能性が高いな。
逆に、高確率は短時間対策でもっと辛くなっているのではと予想していたが、比較的「普通」の数値だった。
あとは変動秒数が従来の海シリーズ同等なら、「確変中が無駄に長い」というストレスは想像していたよりはなさそうだ。
お約束の「突確」は、RUB(ランクアップボーナス)という形になっているようで、2R大当たりだとしてもしっかりと玉を出すタイプのようだな。
前作のジャパンも8個保留だったが、今作もそこを踏襲していることは盤面から明らかだろう。
現在市場で主力の大海4も8個保留なので、通常時は現市場の海と変わらない感覚で遊技できそうだな。
スペック自体は、「新規則で海スペックを作りました」という内容なので特に言及する部分はないが、もっとも気になるのは大海4・沖海4との違いだろう。
比較してみよう。
大海4・沖海4との性能比較
ジャパン2設定LOW | ジャパン2設定HIGH | 大海4 | 沖海4 | |
低確率 | 1/299.2 | 1/276.5 | 1/319.6 | 1/319.6 |
高確率 | 1/59.9 | 1/55.3 | 1/36.4 | 1/37.9 |
確変割合 | 60% | 60% | 55% | 60% |
時短回数 | 80回 | 80回 | 100回 | 100回 |
特図1平均出玉 | 約1180個 | 約1180個 | 約1456個 | 約1230個 |
特図2平均出玉 | 特図1と同じ | 特図1と同じ | 特図1と同じ | 約1413個 |
合算継続率 | 約69.4% | 約70.1% | 約67.1% | 約70.8% |
■継続率:
どれも大差なく約70%前後。
大海4だけが確変割合が55%なので、その分少し低い数字になっている。
ジャパン2は時短回数が80回になってはいるが、その分、低確率が甘いので、継続率という観点から見れば、大海4・沖海4と比べて見劣りすることはない。
「80回」という回数そのものが海ユーザーにどう受け止められるかはわからないが、少なくとも性能面を比較すると劣ってはいない。
■出玉:
大海4、沖海4の連荘中(特図2)はともに平均出玉が1400個レベルで、ジャパン2は約250個ほど少ない水準になる。
近い数値なのが、沖海4の特図1(通常時)。
継続率も近似値なので、出玉面だけの性能を見ると、
- ジャパン2は、沖海4の特図1の性能に近い
ということが言える。
もちろん、その分ジャパン2は、
- 低確率がもっとも甘い
というメリットはあるのだが、大当たりした時の出玉性能だけで比較すると、やはり大海4・沖海4からは少し見劣りする性能にはなっている。
■高確率:
予想していたよりは悪くない確率だったが、もちろん、大海4・沖海4と比較すると辛いことは辛い。
変動秒数やリーチ確率が同じなら、大海4・沖海4と比べて、確変中の消化時間が1.6倍程度、長くなることになるな。
まとめ
率直な感想は、「まあこうなるよな」という感じ。
変動秒数などの機械性能面の情報がないので何とも言えないが、正直、想像していたよりはまともなスペックだったと感じている。
まったく申請が通らないという前情報があったので、もっと極端なケースも想像していたからな。
とにかく、ついに設定付きのミドルパチンコが登場するわけだ。
それも、海シリーズのナンバリングタイトルというミドル市場の最重要機種で。
大海4・沖海4という旧規則機種が残っている中で果たしてどのような評価をされるのか。
今後のパチンコ市場を占う意味でも重要な機種だと言えるだろう。
ホールへの導入を楽しみに待ちたい!